医療ドラマは、ドラマのジャンルのひとつとして地位を確立している。
医師の華麗な技術や看護師たちとの関係、医師や看護師の仕事を垣間見ることができる存在として、日本だけではなく海外ドラマも人気を博している。
それらの医療ドラマに出ている医師や看護師にあこがれを持ち、医療従事者を目指す人も数多くいるだろう。
医療ドラマに登場する人々のような華麗な活躍をすることができなくても、医師や看護師にあこがれる人は多い。
しかし、注意しなければならないことのひとつとして、医療ドラマの日常パートも、現状の医療現場とは異なる部分が多くあるということだ。
現場で働いている看護師や医師にしてみると、このようなことはあり得ないというようなシーンが流れることが多くある。
これらの現状とのギャップをあらかじめ知っておくことが、看護師を続けていくうえで重要となることもある。
看護師が良く感じるギャップのひとつとしては、看護師の人数の少なさと余裕さだ。
看護師の人数は足りていないという現状がある。
そのため、常に医師の補助や患者への対応などに常に追われていることもある。
しかし、ドラマの中ではそのようなことはない。
看護師が活躍する機会、登場する看護師の数自体が少ないというのはあるが、それらの看護師が余裕をもって行動していることが多い。
屋上でゆっくりとしているようなシーンが出ると、そのような余裕はないと感じる看護師が多い。
また、患者の看取りのシーンなどでも違和感を感じることが多いようだ。
現実では患者が亡くなる際は静かで話すことができないことが大半だ。